第4回 ホームページ作成上の注意

目  次:  1.使用してはいけない文字
2.ファイル名の付け方
3.拡張子について

1.使用してはいけない文字
  ホームページのデータはサーバーに転送され、そこからインターネット経由で様々なマシンへ送られてきます。必ずしもOS(Operating System)がWindowsとは限りません。UNIXやMacintoshなどの場合もあることを考慮し、どんな環境でも表示される文字を使いましょう。 他のマシン環境で扱えない文字を使ってしまうと文字化けの原因になってしまいます。ここで、ホームページで使用してはいけない文字を挙げます。

使用してはいけない文字

  ●半角カタカナ(全角カタカタを使用する)

  ●マシン固有の文字
    ・Windows特有の文字  −−−−−→
    ・IBM拡張漢字
    ・Macintosh特有の文字

  ●HTMLのタグに使用する文字
    ・代替文字を使用します −−−−−→

2.ファイル名の付け方
  ホームページで使うファイルはインターネットで公開されるため、Windows、Macintosh、UNIXなどさまざまなOSで扱えるファイル名を付けるようにしましょう。
ここで、ファイル名を付けるときのルールをご紹介します。
(フォルダ名もこのルールに準じます。)

ファイル名のルール
     
  ●ファイル名は基本的に、半角英数字の小文字表記に統一する。
    (例: index.html、image_1.gif、photo_1.jpg など)

  ●ファイル名にスペースや次の半角記号を使わない。
     「/」「;」「:」「,」「?」「<」「>」「”」など

  ●ファイル名は、半角8文字以内で付ける。

トップページのファイル名

ホームページを訪れた時、最初に表示されるトップページに、「index.html」または「index.htm」というファイル名を付けるという約束事があります。「index.html(index.htm)」は特別な意味を持ったファイルなのです。

ホームページのアドレス(URL)の多くは「http://www.xxxx.co.jp/」のように「/」スラッシュで終わっています。本来、「http://www.xxxx.co.jp/index.html」のようにトップページのファイル名まで入力するものですが、最初のファイル名がindex.html(index.html)の場合のみファイル名を省略することがでるのです。これでURLを少しでも短くすることができます。

ワードやエクセルでファイル名を付ける場合には日本語を使っても、文字数が8文字を超えてしまっても構いません。これはWindwos(OS)が日本語の長いファイル名に対応しているからです。ところがUNIXでは日本語や長い名前を扱えません。現在ではWindowsが普及しているため、このルールに反した名前を付けても正常に表示されるかもしれませんが、他の環境でも同じ表示になるようなファイル名を付けることをお勧めします。

3.拡張子について
  拡張子は、ファイル名の後ろに付ける「.」(ピリオド)+3文字(または4文字)の半角英数字で、ファイルの形式を表します。ワードやエクセルでファイルを保存する場合には拡張子が自動的に付くため自分で付けなくても構いません。ホームページで使うファイルを作成する際は拡張子に注意しましょう。ここで、ホームページで使用されるファイルの主な拡張子を挙げます。

ホームページで使用される主な拡張子

ファイル種別 ファイル形式 拡張子
 ホームページ  HTML 形式 .html または .htm
 画 像  GIF 形式 .gif
 JPEG 形式 .jpg
 音 声  WAVE形式 .wav
 MIDI 形式 .mid
 動 画  Quick Time 形式 .mov
 Flash 形式 .swf
 文書(カタログなど)  PDF 形式 .pdf

また、Windowsの設定により、ファイル名の拡張子が表示されない場合があります。ホームページを作成する場合は「フォルダオプション」の設定で拡張子が表示されるようにしておきましょう。

フォルダオプションの設定方法

●Windows XPの場合
  1.[スタート]→[マイコンピュータ]を開く
  2.メニューバーより[ツール]→[フォルダオプション]を選択
  3.[表示]タブをクリックし、詳細設定の中の
    「登録されている拡張子は表示しない」のチェックをオフにする。

●Windows 98の場合
  1.デスクトップより[マイコンピュータ]を開く
  2.メニューバーより[表示]→[フォルダオプション]を選択
  3.[表示]タブをクリックし、詳細設定の中の
    「登録されている拡張子は表示しない」のチェックをオフにする。


拡張子はファイルとアプリケーションを関連付けています。したがってマシンに関連付けられたアプリケーションがインストールされていなければファイルを開くことはできません。

ホームページに使用されるファイルの中でHTML形式、GIF形式、JPEG形式のファイルはブラウザ(ホームページを閲覧するソフト)があれば見ることができます。ところが音声や動画ファイルは、再生用アプリケーションが見る側のマシンにインストールされていなければ再生することができないので注意しましよう。

再生用アプリケーションがなければ再生できないファイルを使う場合は、再生用ソフトを無償提供しているサイトへリンクを張るなどの配慮が必要です。再生用アプリケーションについては「第6回 リンクとマルチメディア」でご紹介します。

ホームページ作成上の注意は以上です。
ホームページ作成ツールを使う場合でも、ファイル名や使う文字については注意してください。どんな環境でもきれいに表示されるホームページ作りを心掛けてください。




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