第6回 リンク設定とマルチメディア

目  次:  1.リンクの種類
2.リンク先ウィンドウ(ターゲット)
3.マルチメディアのリンク
4.プラグイン

1.リンクの種類
  ホームページでは他のページへ移動したり、他のサイトへ移動する「リンク設定」は重要な要素のひとつです。ここで、リンク設定の主な種類を挙げます。

他ページへのリンク
  このパターンはもっとも一般的なリンク設定で、HTMLファイル名をリンク先に設定します。同サイト内の他ページ、または他のサイトへのリンクに使われます。また、1ページが長い場合など上部にインデックスのようにリンク設定した見出しを作っておき、その見出しをクリックすると同ページのその説明部分に飛ぶという設定もできます。(本ページ参照)
 
メールアドレスのリンク
  メールアドレスにリンク設定されている場合、クリックするとメールソフトが起動し、そのアドレスを宛先とする新規メール作成画面が表示されます。そのままメールが作成できるというものです。
 
ファイルのリンク
  ワードやエクセルなどのファイルをリンク設定するとそのファイルが開きます。また、クリックではなく、マウスの右クリックで「対象をファイルに保存」を選択するとそのファイルをダウンロードすることができます。ただし、見る側のマシンにそのデータを作成したプログラムがインストールされていなければ表示することはできませんので注意してください。 

ワードやエクセルのファイルをリンク設定した時は問題なく表示されるが、パワーポイントのファイルにすると表示されなくなるのはなぜかという質問を受けたことがあります。それは、見る側のマシンにパワーポイントのプログラムがインストールされていないからです。ホームページ上で公開したファイルは、見る側のマシンにそのソフトが無ければ見ることができないことを考慮しましょう。

2.リンク先ウィンドウ(ターゲット)
  リンクを設定する場合、どのウィンドウにリンク先ページを表示するかを指定することができます。

通常は、同じウィンドウ内でページを切り替えますが、他のサイトにリンクする場合には、新しいウィンドウを開いてそこにページを表示するようにしましょう。同じウィンドウに他のサイトを表示してしまうと自社のページは表示されなくなってしまいます。

自社ページから他のサイト「ABCのページ」へリンクする場合

      

HTMLでは、リンク先ページを表示するウィンドウの指定を「ターゲット」といいます。他のサイトにリンクする場合は、ターゲットを「新しいウィンドウ」に指定しましょう。ここに、HTMLのリンクターゲットのタグを記述します。

       

3.マルチメディアのリンク
  音声や動画などマルチメディアのファイルをリンクすることにより、様々な情報を伝えることができます。ここに、様々なファイル形式を紹介します。

Web上で使用される主なデータ
種別 形式 説   明
音 声 WAVE(.wav)
AIFF(.aiff)
AU(.au)
Windowsの標準であるWAVE、MacintoshのAIFF、UNIXで広く使われるAU。これらがインターネットで使われる音声ファイルの主なデータ形式。
MIDI(.mid) MIDIは演奏データです。ファイル容量は小さいが、再生するにはMIDI音源またはプラグインが必要。
RealAudio(.ra) 音声データを受信しながら再生する音声ファイル形式。再生にはプラグインが必要。
動 画 FLASH(.swf) Mactomedia Flashで作成したムービー形式。ファイル容量が小さいが、表示にはプラグインが必要。
Shockwave
(.dcr)
Macromedia Directorで作成したムービー形式。インタラクティブムービーの先駆けとなった。表示にはプラグインが必要。
QuickTime
(.mov)
Macintoshの動画ファイルの標準形式。再生にはプラグインが必要。
AVI(.avi) Windowsの動画ファイルの標準形式。プラグインなしに再生できるが、ブラウザはInternet Exploreにしか対応していない。
文 書 PDF(.pdf) カタログや申請書などの文書ファイルはPDF形式にして公開することが一般的。Adobe Acrobatを使うとワードやエクセルなどで作成したファイルを簡単にPDF形式に変換できる。PDFファイル表示するにはプラグインが必要。

音声や動画を使うと楽しいかもしれませんが、ファイル容量が大きくなったり、ブラウザの標準機能で表示・再生できないなどの弊害もあります。やむえをえず使用する場合でも、標準機能だけで表示できるページを同時に準備するなどの配慮はほしいものです。

4.プラグイン
  マルチメディアのデータを扱う場合には、ブラウザの標準機能でそのデータが表示・再生されるかを考慮しましょう。標準機能で扱えない音声・動画などを表示・再生可能にするプログラムを「プラグイン」といいます。

プラグインはそのメーカーのホームページにおいて、無料でダウンロードできるので、プラグインが必要なデータを公開する場合には、ダウンロードサイト先のURLも掲載しておくと親切です。

ここに、よく使われるプラグインとダウンロード先URLを紹介します。

プラグインが必要なファイル形式
種別 ファイル形式 プラグイン
音 声 RealAudio形式 Real Networks社の「Real Player」
http://www.realaudio.com/
動 画 FLASH形式 Mactomedia社の「Macromedia Flash Player」
http://sdc.shockwave.com/jp/
上記URLより[ダウンロード]→[Flash Player]を選択
Shockwave形式 Macromedia社の「Macromedia Shockwave Player」
http://sdc.shockwave.com/jp/software/
shockwaveplayer/
QuickTime形式 Apple社の「Quick Time Player」
http://www.apple.co.jp/quicktime/
文 書 PDF形式 アドビシステムズ社の「Acrobat Reader」
http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/
readermain.html

ホームページのリンク設定については以上です。リンク設定を工夫して使いやすいサイトにしてください。




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