第5回 Googleアナリティクス の利用
(無料で利用できるWebアクセス解析サービス)


目  次:  1.Googleアナリティクスの仕組み
2.ユーザー(訪問者)の分析
3.訪問経路(集客)の分析
4.訪問者の行動分析

1.Googleアナリティクスの仕組み
  Googleアナリティクスを利用するには、「トラッキングコード」というJavaScriptで記述されたプログラムを、サイト内のすべてのページに設置しておく必要があります。
(この方法については、「第6回Googleアナリティクスの導入」でご紹介します。)

ユーザーが訪問して、「トラッキングコード」が設置されたページを表示すると、プログラムからGoogleにデータが送信されます。Googleではそのデータを受信し、ユーザーがどこから訪問したのか、どんなページを閲覧したのかなど様々な情報を蓄積します。

同時にユーザーのブラウザ側でもCookieというデータが記録され、ユーザーを特定できるようになっています。 Googleアナリティクスは、それらのデータを集計し、様々な分析を行っています。

では、Googleアナリティクスを利用するとどんなことが分かるのか簡単にご説明します

2.ユーザー(訪問者)の分析
  「ユーザー」セクションでは、訪問者のアクセス状況やユーザー属性を知ることができます。([ユーザー]−[サマリー]画面)


図に表示されている用語について説明します。
  1. セッション: 訪問した回数(訪問後ページ閲覧し離脱するまでが1セッション)
  2. ユーザー: 訪問者数(同一ユーザーが何回訪問しても1カウント)
  3. ページビュー: ユーザーがサイト内で閲覧したページ数
  4. ページ/セッション: 1訪問あたりの閲覧ページ数
  5. 直帰率: 訪問者が最初に表示したページだけを見て離脱した訪問者の割合
画面下部には、ユーザーの属性ごとのアクセス状況を知ることができます。



  1. ユーザー層: 言語別、国別、市町村別
  2. システム: ブラウザ別、オペレーティングシステム別、サービスプロバイダー別
  3. モバイル: オペレーティングシステム別、サービスプロバイダー別、画面の解像度別
このように、どのくらいのアクセスがあり、どんな人が見てくれているのかを知ることができます。

3.訪問経路(集客)の分析
  「集客」セクションでは、訪問のきっかけとなったサイト(参照元)、検索サイトから来たのであればどんなキーワードで検索したのかなど、訪問経路を知ることができます。



「チャネル」とは「訪問経路」を意味し、次のようなものがあります。

  1. Organic Search: 検索エンジンからの訪問
  2. Direct: 直接の訪問(お気に入り登録も含む)
  3. Referral: 外部サイトのリンクからの訪問
  4. Social: SNSから訪問

  5. Email: メールで案内したURLをクリックした際の訪問

「Organic Search」をクリックするどんなキーワードで検索されているか、「Direct」ではどのページにアクセスしているのか、「Referral」ではどんなサイトからリンクされているかを表示します。

このように、どんなきっかけで、どんな経路から訪問してくれたかを知ることがでします。

4.訪問者の行動分析
  「行動」セクションでは、多くの人が閲覧しているページ、最初のページ(ランディングページ)、出口となっているページ(離脱ページ)を知ることができます。





左図は、「行動」セクションのメニュー項目です。

「サイトコンテンツ」の次の説明します。

 ・すべてのページ: 多くの人が閲覧しているページ
 ・ランディングページ: 最初に訪れたページ
 ・離脱ページ: 最後に訪れたページ


このように「行動」セクションでは、どのページにアクセスが多く、どのページを最初に訪れ、どのページで終わるのか、ユーザーの行動を知ることができます。


このように、アクセス解析を行い、どんな人が、どんなキーワードで検索し、どんなページを見ているかを知ることができます。

ユーザーが探すキーワードをページ内に適度に使用し、ランディングページとなるページを充実させ、次のアクションに移りやすいように誘導するなど、ページ作成のヒントを得ることができます。


また、Googleアナリティクスでは、「コンバージョン」というセクションがあり、サイトの目標を設定しその達成状況を調べることができます。「会員登録」「資料請求」「商品購入」などの目標を設定することができます。

アクセス解析をうまく活用し、ホームページの改善に役立ててください。




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