第5回 画像の編集

目  次:  1.画像の入手方法
2.画像の種類
3.画像の加工
4.画像編集ツール

1.画像の入手方法
  ホームページで使用する画像は、市販の素材集、ホームページの素材サイトなどから入手することができます。また、デジカメで撮影したり、紙の写真をスキャナで取り込むなど自分で画像作成することもできます。

イラストや写真には著作権が、写っている人には肖像権があります。誰かが作ったイラストや、写っている人に無断で写真を掲載することはやめましょう。市販の素材集に収録されている素材の著作権は制作者または出版社にあるが、無料で使用してもよいというものです。記載されている注意事項をよく読んで正しく使いましょう。

2.画像の種類
  ホームページで使用する画像はファイル容量が小さいことが重要です。どんなに素晴らしい画像でも表示されるまでに時間がかかるようでは、他のサイトに飛んでいってしまいます。ブロードバンドの普及で大きなデータが扱えるとはいえ、様々な環境で利用している人がいることを考慮しましょう。

ホームページで使用する画像データは主に「GIF形式」と「JPEG形式」です。それぞれのファイル形式の特徴と用途を挙げます。

GIF形式 (Graphics Interchange Format)
  色の数が最大256色と限られているが、グラフィックの容量圧縮に優れた形式。この形式はタイトルロゴ、イラスト、ボタンなどに適してる。
(ファイルの拡張子は .gif )

GIF形式の画像には次の種類があります。
GIFの種類 画像の説明
透過GIF 画像の背景を透明にする処理を透過という。イラストやボタンなど画像だけが切り抜かれたように表示される。
インタレースGIF 画像を表示する際にまず荒い画像を表示して、だんだんと鮮明な画像に変わっていく仕組み。大きい画像で表示が遅い場合などに利用される。
アニメーションGIF 複数のGIFを連結して作成した簡単な動画。2コマのGIFを使うとファイルサイズは2倍、3コマでは3倍とファイルサイズが大きくなる。アニメーションGIFを多用すると画面がうるさく感じる場合もあるので要注意。

            
 透過処理していない画像    透過GIF     アニメーションGIF

JPEG形式 (Joint Photographic Expert Group)
  フルカラー(約1677万色)の表示が可能で画質の劣化が目立たないため写真に適している。画像圧縮の度合いを段階的に選択できる。
(ファイルの拡張子は .jpg )

JPEG形式の画像には次の種類があります。
JPEGの種類 画像の説明
プログレッシブJPEG インタレースGIFのJPEG版みたいなもので、最初ぼんやりした画像が、次第に鮮明な画像が表示される。

3.画像の加工
  デジカメで撮った写真や、スキャナで読み込んだ画像をホームページで使う場合には、必ず画像編集ソフトを使って次のような編集をしましょう。

●画像のサイズを小さくする。
ホームページ作成ソフトを使用すると、画面上で挿入した画像のサイズを自由に変更できます。ホームページ作成ソフトでサイズ変更しても実際の画像のサイズが変わるわけではありません。様々なホームページを見ていると、写真は小さいのに表示に時間がかかる場合があります。これは、写真の画像は大きなままで、表示サイズだけを小さくしているからです。デジカメで撮った写真は必ず、画像編集ソフトで小さくして使いましょう。 ●画像の一部をトリミングする。
また、自分で撮影した写真をホームページに使う場合、写真の一部だけ切り取って(トリミング)使う場合があります。画像編集ソフトによっては、様々な形で切り取ることができたり、切り取る際ぼかしを設定できるものもあります。

写真をトリミングする場合にはシンプルな四角形をお勧めします。JPEG画像は透過処理ができないので、四角形でないと余白が白く残ってしまいます。四角形以外にトリミングする場合は、ホームページの背景を白にするか、背景色と同色を画像のバックにするという方法があります。

        
  四角形でトリミング    楕円形でトリミング  画像のバックを背景色に
●画像を明るくする。
デジカメで撮影した写真は暗めになってしまいます。画像編集ソフトを使うと画像を明るくしたり暗くしたりすることができます。明るめに補正されることをお勧めします。
4.画像編集ツール
  ホームページを作成する上で画像の編集は必要です。ここで、画像編集ツールをご紹介しますので、ソフト選択の参考にしてください。

 ● ウェブアートでザイナー (日本アイ・ビー・エム株式会社)
    定番ホームページ作成ソフト「ホームページ・ビルダー」に付属しているソフト。
    ロゴ、バナー、ボタンの作成が簡単にでき、素材も豊富。初心者向きです。

 ● Paint Shop Pro (株式会社P&A)
    Windows の定番グラフィックソフト。
    ※体験版版がダウンロードできます。

 ● Macromedia Fireworks (マクロメディア株式会社)
    Webグラフィックスを作成すために開発されたソフト。
    同社製品ホームページ作成ソフトMacromedia Dreamweaver と連携して使用。
    ※トライアル版がダウンロードできます。

このほかにも、パソコンショップには様々なグラフィック・ソフトが並んでいます。ソフトの選択に迷ったら、パソコン雑誌等に体験版(トライアル版)が添付されているソフトもあるので、実際に操作性を試してみると良いでしょう。(ホームページからもダウンロード可能)

使う画像編集ソフトが決まったら、メーカーやパソコンショップのセミナーなどで正しい使い方(操作)を習得されることをお勧めします。

画像編集ソフトを使う上でグラフィック特有の知識が必要になります。はじめてグラフィックソフトを使う場合には、パソコンショップ等のセミナーに参加されると良いと思います。

ホームページの画像編集については以上です。
画像編集ソフトは奥が深く専門用語も出てきます。なかなか馴染めないかもしれませんが、頑張ってどれかひとつ習得してください。




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