治る認知症 ~硬膜下血種~

硬膜下血種とは、頭蓋骨の内側で脳を包む膜(硬膜)と、脳の表面との間にゆっくりと血液(血種)が溜まる病気で、転倒などで頭を打った後にしばらくして起こることがあります。

血腫によって脳が圧迫されて物忘れや歩行障害、トイレの失敗(尿失禁)など、認知症とよく似た症状が現れるのが特徴です。

高齢だから認知症とすぐに決めつけず、転倒などで頭をぶつけたことはなかったか確認し、その旨を伝え受診してください。硬膜下血腫であれば、CT検査で発見でき、脳に溜まった血腫を除去すれば脳は正常な状態に戻ります。

私の父がこの病気に罹ったことがあります。
道で転んで病院に行った際、CT検査も行いましたが、異常なしで帰されました。

その後、言動がおかしいと思っていたところ、病院から電話があり急遽入院することになりました。

CT検査をした時に専門医師が不在で見逃してしまったのです。後日専門医師がCT写真を見て、慌てて連絡してきたのです。

その後、入院、手術をして治ったのですが、頭蓋骨に穴を開けて血種を取り除く大手術でとても大変だったことを覚えています。

高齢になると足がおぼつかなくなりますが、転ばないよう十分気を付けてください、

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