特別養護施設に入所するために

母は病院の紹介で介護付有料老人施設に入所しましたが、家から遠く利用料金も高いので、家の近くの特別養護施設に移りたいと思っていました。

特別養護施設は地方自治体や社会福祉法人が運営する施設で、略称の「特養」と呼ばれています。介護保険の適用により自己負担額を抑えることができ、長期間の入所も可能なので、希望者が多く、なかなか入所できないと聞きます。

特別養護施設に入所するには次の条件があります。

●要介護度が「要介護3」以上であること

数か所の特養を見学させてもらい、いろいろお話を聞く中で、要介護度は4~5がより入所しやすいと言います。介護保険適用なので、要介護度の高い人には高額の支援加算が受けられるからでしょう。

●生活環境上入所が必要であること

入所申込書には、在宅介護状況の調査項目の記入があります。入所の必要性を調査するものです。

・同居者がいるか
・介護者は介護サービス事業者のみか
・介護者は病気や障害があるか
・介護者は週40時間以上勤務し介護できないか
・介護者は65歳以上/75歳以上であるか
・介護者は中学入学前の子供を育児中か
・介護者は週20時間以上勤務し介護できないか
・住居や施設から立ち退きを迫られているか
・入院・入所中だが、戻る家がないか
・介護上、住宅改修が必要か
などなど

これらの項目に点数が付けられ、より高得点になると入所しやすいのです。

母はしばらくの間「要介護1」だったので、申し込みできませんでしたが、寝たきりになり再認定で「要介護5」に認定されたので、申し込むことにしました。

また、入所申込書には入所申込施設の一覧があり、希望施設に印を付けるため、1通の申込書で複数の施設を申し込むことができます。

そこで、記載されている施設をネットで調べ、ある程度絞り込み、見学に行くことにしました。「百聞は一見に如かず」、直接施設を訪れ、設備や入居者の様子を見て、スタッフの話を聞くことにしました。

特養は入所が難しいと言いますが、入院後に家に連れ帰ることができないなど緊急性があれば、優先的に入所する道もあるようなので、本当に困ったときは、病院や自治体に相談してください。

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