認知症になって陽気になった母

母は認知症になってから陽気になりました。
よく笑うようになり、歌も歌うようになりました。

以前から誰とでも世間話ができ、区報を見ては様々な会にも参加する社交性はありましたが、歌は絶対に歌いませんでした。

認知症にも様々な症状があり、鬱になったり、狂暴になったりと言われていますが、母の場合は明るくなったのです。

また、家にひとりで居るより外に出て大勢の人の中に入っていくことが好きなので、週4日もデイケアに通っていました。喜んで通ってくれるので家族もとても助かっていました。

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認知症の方への対応

母が認知症になってから、日々の出来事の中で対応に困ることが多々ありました。

最初は「認知症」への理解がなく普通に対応していましたが、後になるとこうすれば良かったと思うことばかりです。そこで、認知症の方への対応で大切なポイントを挙げます。

<役割を大切にする>

本人は何ができるかを考え、できることをお願いすることが大切です。そうすれば自分も役に立っているという実感が持て自信にも繋がります。

そして、感謝の気持ちを伝えることも大切です。できたことを感謝して褒めることでお互いの信頼感を深めることができます。

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認知症でも珠算大会に参加!

母は結婚前まで銀行に勤めていたので、そろばんが得意で、暗算も早かったです。毎日そろばんをはじいて家計簿も付けていました。

葛飾区では毎年珠算大会が開催され、母は「シニアの部」に参加していました。年に一度の開催ですが参加する人たちは常連が多く、珠算大会に行くと知り合いの人たちに囲まれ親しげに話をしていました。

2002年、76歳ごろから参加し、「金賞」「銀賞」「満点賞」と毎年受賞していたので、家には珠算大会のトロフィーがたくさん飾ってあります。

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母が認知症だと気づいた時

80歳も過ぎ、物忘れもひどくなり、料理で火傷したり、家計簿の計算が合わずずっと計算しているなど、母はいつもできていた事がだんだんできなくなっていました。

それに応じ、料理は家族が全面的に行い母は朝の味噌汁作りだけになり、家計簿も家族が各自でつけるようになり、母の負担を軽くしていきました。

それは歳だから仕方ないと思っていましたが、ある出来事で「認知症」を意識することとなりました。

それは、妹の娘、母にとっては孫娘の成人のお祝い会でのことです。

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治る認知症 ~硬膜下血種~

硬膜下血種とは、頭蓋骨の内側で脳を包む膜(硬膜)と、脳の表面との間にゆっくりと血液(血種)が溜まる病気で、転倒などで頭を打った後にしばらくして起こることがあります。

血腫によって脳が圧迫されて物忘れや歩行障害、トイレの失敗(尿失禁)など、認知症とよく似た症状が現れるのが特徴です。

高齢だから認知症とすぐに決めつけず、転倒などで頭をぶつけたことはなかったか確認し、その旨を伝え受診してください。硬膜下血腫であれば、CT検査で発見でき、脳に溜まった血腫を除去すれば脳は正常な状態に戻ります。

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治る認知症 ~正常圧水頭症~

「治る認知症」と呼ばれている病気に「正常圧水頭症」があります。

頭蓋骨の中に脳は入っています。脳は柔らかいので固い骨に直に当たると壊れてしまうため、クッションとなる水(髄液)が入っています。
この髄液は、脳の中の脳室で新たに作り出されて入れ替わります。

正常圧水頭症とは、何らかの原因で髄液がうまく吸収されず脳室に溜まり、周りの脳を圧迫することで脳の機能をマヒし、認知症に似た症状がでる病気です。

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認知症の種類

「物忘れがひどい」「同じことを何度も言う」「今までできたことができなくなる」など、おかしいなあと思ったら、認知症かもしれません。

認知症にはいくつかの種類がありますが、三大認知症と呼ばれる「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「脳血管型認知症」の特徴をみてみましょう。

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