病院併設の介護施設に思う事

母は介護付有料老人ホームに1ヶ月半入所しました。
そこは、24時間看護師常駐、クリニック併設と、医療に特化した施設でした。

尿路感染症がやっと回復したばかりで、入院していた病院から紹介された施設でした。入所時には褥瘡があり、その手当をしてもらうことが必要だったのです。

 

入所後すぐに面会に行った際、併設クリニックの方が部屋まで来て採血してくださったのを見て、クリニック併設で良かったと思いました。

また、面会に行くたび看護リーダーの方が褥瘡の状態を説明してくれて、回復に向かっていると聞いてたので安心していました。

ところが、入所後1ヶ月が過ぎた頃、面会に行くと母の様子がおかしいのです。食事も食べなくなり、非常に痛そうにしています。
心配で看護リーダーにどういう状況か尋ねました。

看護リーダーも併設病院のドクターが不在で何もできないのです。
せめて点滴で栄養補給するとか痛みを止めることはできないのかと詰め寄ると、ドクターと連絡をとり、点滴をしてくれました。

私は母の痛みを取ってほしくて必死でしたが、ドクターも看護リーダーも事の重大さを認識していなかったのです。

後で思えば、あの時は別の病院に救急搬送してもらえば良かったと思いました。その頃から施設に対し不信感を感じるようになりました。

次の日は姉が、その次の日は妹が面会に行き、その次の日に施設から病院に救急搬送されました。褥瘡が悪化して菌が体に回ってしまったのです。

連絡を受け、家族が病院に駆け付けて3日後に亡くなりましたが、施設の人は何一つアクションを起こしませんでした。

施設側にしてみれば、病院に救急搬送入された時点で施設側の管理ではなくなるのかもしれません。入居者が亡くなることは日常よくある出来事で、特別なことではなかったのかもしれません。

しかしながら、せめて救急搬送後病状を尋ねるなり、亡くなった時にお悔やみを言うなり、施設長には誠意を持って対応してほしかったという思いが残っています。

クリニック併設で医療に特化していることで、他の病院に救急搬送することを言い出せませんでした。「医療の充実」がかえって仇になってしまったような気がします。

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