「がんばらない介護生活」のすすめ

先日、新聞に入っていた「東京リビング」に医師・作家の鎌田實さんが「がんばらない介護生活」について話しておられました。

そして、こんな言葉が印象に残ります。

十分 がんばってきたけれど思うように成果がなく悩んでいる時、激励の「がんばれ」が、その人を傷つけることがあります。「がんばれ」の言葉には、「今のままじゃダメだ、もっとがんばれ」と、その人のがんばりを否定する響きがあるからです。本当は、「よくがんばっているね」と、その人のがんばりを認めることが大切だと言います。

「がんばる」介護は、みる側の都合を優先した押しつけの介護になりがちです。本来、介護は、介護される人の人生を支えることなのです。苦難の状況にいる「介護される人」が何を望んでいるのかが一番大事だと言います。

介護する側がひたすら「がんばる」介護の中では、それが見えなくなり、肩の力を抜いて「がんばらない」介護をしてみると、誰を大切にしなければならないのかが自然に見えてくると言います。

「がんばらない」とは「あきらめない」という意味。

そして、罪悪感なく上手に手を抜いて、時には正々堂々と、リフレッシュの時間を持ってほしいと言います。

鎌田さんは、「がんばらない介護生活を考える会」の委員代表をされており、その公式サイトには、「介護生活チェックシート」や「がんばらない介護生活6原則」など、介護生活と上手に付き合っていくための情報が掲載されています。

介護で悩んでいる方がいらしたら、ぜひご覧いただきたいと思っています。

●「がんばらない介護生活を考える会」公式サイト
http://www.gambaranaikaigo.com/

“「がんばらない介護生活」のすすめ” への2件の返信

  1. こんにちは。
    突然のコメントすみません。
    現在84歳の母親(心不全サルコイドーシス、認知症)を独りで介護しています。男性56歳です。
    事の始まりは平成26年1月3日に母親が倒れ、6日に父親が倒れました。
    母親は心不全、大動脈瘤。
    父親は肺癌でした。
    1月10日に母がペースメーカー植え込み手術。18日に退院。
    父親は1月19日から容体悪化して26日に亡くなりました。
    その後母は4月30日に動脈瘤にクリップを掛ける手術をしました。
    母は翌日午後から夕暮れ症候群を発症しましたが、入院先から施設か自分で介護するか迫られ、掛かり付け医に紹介してもらった病院へ転院し、2ケ月後回復して退院しました。
    その後通常通り仕事しながら介護していましたが、仕事中に自宅でボヤを出してしまい仕事しながらは無理と判断して27年勤めた会社を体色して介護に専念しました。
    約1年で落ち着き生活の足しになるようにパートに出ましたが1年で又母が倒れ入院。新しいペースメーカーに交換し3ケ月程で落ち着き退院しましたが、途中認知症発症。
    現在介護12年目になりますがはいかい、せん妄が激しく私は3、4時間睡眠が続き、5月にはメニエール病を発症しました。日々吐き気や眠気と格闘中です。
    勿論デイサービス、ショートステイを利用していますが、眠れないし、自分の時間はありません。
    自治会の仕事もありますし、経済的にもまだパートも辞められません。

  2. 中村様、コメントありがとうございます。
    介護12年とは大変なご苦労をされている事とお察しいたします。
    お母様の状況も刻々変わるので、自宅介護が難しいのであれば、
    ケアマネージャーさんに相談し、様々な方法を模索されてはいかがでしょうか。
    お母様にも中村さんにも良い方法がみつかることをお祈りいたします。

yamamoto555 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。